分かりやすっ!『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』書評

書評

今日は初めて歴史の本を紹介します!

どんな本?

今回は『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』という本を紹介します。

著者はムンディ先生こと山崎圭一さんというかたで、公立高校教師YouTuberとして活躍されています。僕も少し見たことがあるのですが、本当に世界史が好きなんだろうなぁ、という印象を受けました。

本書はタイトルから分かる通り、世界史の本なのですが、高校の教科書のように堅苦しくなく、かなり読みやすく面白い内容になっています。僕は世界史はほとんど無知に等しい状態でしたが、すらすら読めたので、世界史を学ぶ上での入門書としては最適だと思います。

また特徴として、以下の3つが画期的です。

  • 年号がまったく登場しない
  • 世界の歴史が1つの物語でつながる
  • 4つの地域を「主役」に展開している

世界史が入試科目にあるという高校生から、世界史を学び直したいと思っている社会人まで使える内容となっています。

歴史を学びたいと思っている人にはめちゃくちゃおすすめ

僕がこの本を買ったきっかけは中田敦彦さんがYouTube大学でおすすめしてたからですね。中田敦彦さんおすすめだけあって面白かったです。

4つの地域を「主役」にして展開

まずは4つの地域を「主役」にして展開しているとはどういうことか説明します。

普通の世界史って、物事が起きた順に展開して行きますよね。例えば、1854年に○○が起こって、そのあと1860年に△△が□□を倒した、みたいな。

しかし、本書はこういう作りではなく、まずは4つの地域(ヨーロッパ、中東、インド、中国)を別々に見ていきます。そして、それぞれの地域が大航海時代に交わっていく、という構成になっています。

ムンディ先生は

「前半は複数の主人公がバラバラにストーリーを展開し、後半でそれらの主人公が集まって1つの物語を作っていく」というロールプレイングゲームと同じイメージ

だと言います。

僕もこういうゲーム(ドラクエ4)をやったことがあるんで、かなりイメージがしやすい例えだと思いました。いわゆるオムニバス形式ってやつですね。

ドラクエ4は小学生の頃ハマったなあ

革命の時代

フランス, フランス革命, 南北戦争, 自由, 平等

もちろんそれぞれのストーリーも面白かったのですが、世界史はやはり後半が圧倒的に面白いです。まずは革命の時代について少し触れようと思います。

イギリスが産業革命を起こし、世界の工場と呼ばれていた頃、欧米では様々な革命が起こります。革命が起こった背景には、ひとりの王が主権を持つ「王の国家」から、国民の合意によって定められた「法」によって国が運営される「人の国家」を目指す国々が増えたんですね。

アメリカやフランスが最初に革命を起こすと、「俺たちも人の国家にしたい!」と他の国々も思って、革命したい雰囲気が広がっていったのです。

王様や貴族からしたらたまったものじゃないですけど、市民の気持ちは分かりますよね。

このへんの時代は現代からするとかなり激動の時代で、市民すごいなと思います。

世界大戦で得したのは誰?

2回の世界大戦を経て現代へと繋がっていくわけですが、歴史を見ると世界大戦はアメリカしか得をしてないなーということが分かります。

第一次世界大戦では、イギリスとフランスに金を貸しまくってめちゃくちゃ儲けます。

第二次世界大戦では、ヨーロッパや日本が疲弊する中アメリカはほぼ無傷で戦争を終えます。

アメリカが長らく世界No.1の地位にいるのはこの2つの大戦が大きかったんですねー。

最後に

なんか世界史を紹介するのって難しいですね。一から紹介するのは流石に無理ですし。

世界史勉強するのはほぼ初めてっていうのもありますが、読み終わるのにかなり時間かかりました。5〜6時間くらいですかね。ただ、読んだ価値はあると思っています。

時間は思ったよりかかったな

日本の歴史はある程度知っているという人が多いと思いますけど、世界史となると全然分からないという人が大半ではないでしょうか。

しかし、グローバル化が進む上で世界史をある程度知っていることは強みになるのではないか、と僕は思います。

世界史を学ぶことで、ニュースが分かり、外国人たちの思想や文化が見えてくるのです。

歴史に興味ある方は入門書として使ってみてください!

では、また明日!

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