塩レモンです。
今回はひろゆきさんもおすすめしている「限りある時間の使い方」という本を書評していきます。
本書は色々と考えさせられる本でした。
時間の使い方に悩んでいる方や、どうしても現実逃避をしてしまう方、現状に満足できなくて色々頑張っているけど満足できない方など、現代を生きる私達には絶対に刺さる1冊です。
現実をありのままに見つめろ
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著者は昔、生産性オタクだったと自白しています。
必死に仕事をこなして、副業をし、タイムマネジメントを完璧にすれば、そのうち仕事やお金の不安から開放され、人生をコントロールできるだろうと考えていたと言います。
しかし、それは不安から逃れるための現実逃避だったと著者は振り返っています。
そしてその不安は誰しもが持っていると述べています。
人によって不安の対象は違うけれど、核心は同じだ。この人生しかないということ──この欠点だらけで、傷つきやすくて、ものすごく短くて、思い通りにならない人生が、ただ一度きりのチャンスだということ──、その事実を、僕たちは認めたくないのだ。
確かに、僕も人生に対する不安は持っていますし、皆さんもそうかと思います。
では、どうすればその不安から開放されるのでしょうか。
人間には時間的な制約があります。あれこれしたい気持ちがあっても人生の時間は限られています。
具体的に言うと4000週間しか人生はないと述べられています。この数字はもちろん人によって変わりますが。
そこで、限りある時間を楽しく生きるために、著者はこんな提案をします。
それならば、制約に逆らうかわりに、制約を味方につけたらどうだろう?自分には、限界がある。その事実を直視して受け入れれば、人生はもっと生産的で、楽しいものになるはずだ。もちろん、不安が完全になくなるわけではない。限界を受け入れる能力にも限界はある。だとしても、これだけは自信を持っていえる。現実を直視することは、ほかの何よりも効果的な時間管理術だ。
自分には限界があると認めることが効果的な時間術の第一歩というわけですね。
この考え方はかなり腑に落ちました。
時間管理術でよくあるのがスケジュールを立てることですが、どうしてもスケジュールを詰め込みすぎてしまうんですよね。
もちろんスケジュールを立てるのは悪くないのですが、その前に自分の限られた時間を何に使うのかというのをしっかり決めることが大切なんですね。
楽しみにすると楽しくない
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次に僕がこの本を読んでいてすごく印象的だった研究を紹介します。
2015年にカーネギーメロン大学の研究者がおこなったおもしろい研究がある。
研究者らは結婚しているカップルを集め、2カ月のあいだ通常の2倍の頻度でセックスをしてもらった。そうして2カ月後にカップルの幸福度を調べたところ、開始時よりもまったく幸せになっていないことがわかった。
この結果は「活発な性生活は思ったほど楽しくない」ことを示すものとして広くシェアされたが、僕が思うに、「活発な性生活を送ろうと頑張りすぎると、全然楽しくない」と解釈するほうが的確かもしれない。
セックスなどの楽しいことは、すればするほど楽しいという概念を取り払ってくれる研究ですね。
今を楽しもうと考え過ぎるのは駄目で、日々の皿洗いみたいなありふれた行動に没頭することが大切なのかもしれないと著者は述べています。
しかし、実際は没頭しようと思ってもうまくいかないことが多いため、最終的には
今を生きるとは、今ここから逃れられないという事実を、ただ静かに受け入れることなのかもしれない。
と結論付けています。
正直この辺はちょっと哲学的な話で難しいですね笑
ありふれた一瞬一瞬にもっと注意を払う
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よく年齢を重ねると時間が経つのが早く感じるようになると言いますよね。
僕自身年を取るにつれて、
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もう年末か~
と思うことが増えました。
これはなぜ起こるかというと、一番有力なのが新しい経験や情報が入ってこなくなるからだそうです。
子供の頃は毎日が発見の連続ですが、大人になるにつれて新たな発見は減っていきますからね。
ここでよくあるアドバイスが人生に新しい経験を詰め込むということです。
しかし、これは会社勤めや子育てをしているとなかなか難しいですし、時間がない現代人には現実的ではないと著者は言います。
そこで、著者はこんな提案をします。
それは、ありふれた一瞬一瞬にもっと注意を払うこと。いつもと違う行動をするのではなく、すでにある人生に深く潜り込み、日常の内側に新しさを見つけるという意味だ。普段の2倍の解像度で人生を経験すれば、人生の経験は2倍充実したものになる。同じ時間でも、2倍長く続いたように記憶される。
具体的には
- 気まぐれに散歩をする
- いつもと違うルートで通勤する
- 写真を取る
- バードウォッチングをする
などが挙げられていました。
これなら簡単にできそうなんで、僕もやってみようかな~と思っています。
感想
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最後に全体的な感想を書いて今回は終わろうと思います。
まず、様々な解釈が可能な本だな~と思いました。
哲学的な話が多くて意見が分かれるところも多いですし、一回読んだだけで全て理解するのはかなり難しいです。
ただ、著者の一番言いたいことは
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辛い現実を受け入れろ
ってことではないかとは個人的に思いました。
やっぱり生きていれば辛いことは実際多いじゃないですか。それに自分が思い描いた未来よりも残酷だったりすることも多いですよね。
例えば、SNSやテレビを見れば芸能人やインフルエンサーのキラキラした生活が嫌でも目に入ります。
そういうときに、ただの庶民である自分はなんにも達成していないちっぽけな人間だ、と思うこともありますよね。(僕だけかもしれませんが笑)
でも、そこで現実を受け入れて絶望するのではなく、人生は一人ひとり違う道であると考え、到達不可能な希望は捨ててしまえばいいのです。
最後の引用です。
どれだけ多くの人を助けたか、どれだけの偉業を成しとげたか、そんなことは問題ではない。時間をうまく使ったといえる唯一の基準は、自分に与えられた時間をしっかりと生き、限られた時間と能力のなかで、やれることをやったかどうかだ。どんなに壮大なプロジェクトだろうと、ちっぽけな趣味だろうと、関係ない。大事なのは、あなただけの次の一歩を踏みだすことだ。
僕はこの言葉に勇気をもらいました。
「自分にやれることをやる」それを目標に精一杯人生を生きていきます。
それでは、また!
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