あなたは本の話を人にできますか?『知識を操る超読書術』書評

書評

塩レモンです。

今日は読書術の本です!

はじめに

では、メンタリストDaiGo著『知識を操る超読書術』を書評していきます。

読書本については当ブログでは、佐藤優さんの本に引き続き2冊目の紹介ですね。

本書はDaiGoさんらしくうまくまとまっていて、かなり読みやすいです。よって、読書好きの方だけでなく、

読書が苦手…

という方や、

本をなかなか最後まで読みきれない…

という方にもおすすめです。

僕が本書を読んだ理由としては、DaiGoさんの著作であること、そして読書の効果をさらに高めようと思ったからです。

というのも、本を読んでも

そうなんだ!

とその時は思っても、内容については忘れちゃいがちですよね。そうならないように色んな方法を試してはいるんですけど、中々うまくいかない。

そんな時DaiGoさんが読書術の本を出すと知り、

これは絶対買うぞ!

と思い秒速で予約しました笑。

DaiGoさんの知識量はハンパないですが、それは読書によって支えられていると本書で述べられています。どんな方法を使えばあれだけの知識を身につけられるのか。

その答えが本書にはありました。

インプット用とアウトプット用の本がある!?

ということで、本書で紹介されていたテクニックをいくつか紹介します。

著者はインプット用の本とアウトプット用の本を分けていると述べています。

インプット用の本というのは古典、名著と言われるタイプのしっかり頭に入れておくべき知識が詰まった「いい本」です。アウトプット用の本は文句のつけようがある「ダメ本」だと言います。

ダメ本の読み方としては、取り上げられるテーマやデータについて

実際にはどうなのだろう?

と疑い、そして

もしこの本を自分が面白く書き直すならどうするか?

という疑問を自分に投げかけていきます。その疑問を訂正するような内容を今までの知識や経験から思い出すことで、アウトプットにつながります。

つまり、問題集のように使うわけですね。

この発想は僕にはなかったので、なるほどなと思いました。今では、

この本ダメ本だな~

と思った本はこの方法を使っています。知識の復習になっていいですよ。

読書の質を高める準備「キュリオシティ・ギャップ」とは?

読書をする前のテクニックはいくつか紹介されています。僕がその中で役立ちそうだと思った「キュリオシティ・ギャップ」について簡単に紹介します。

人間は好奇心を感じると、記憶力が2倍も上がると言われています。

例えば、

学生時代の勉強は全然覚えていないけど、アニメや映画のストーリーはいつまで経っても忘れていない

ということが起こるのは好奇心を掻き立てられるからです。

「キュリオシティ・ギャップ」はこの好奇心を使ったテクニックです。やり方としては、

  1. ノートを用意して、これから読もうとしている本のジャンルやテーマを確認する(例えば投資に関する本を読む前であれば、ノートの見開き左ページに投資に関する自分が既に知っている知識を書き出す)
  2. 続いて、本の目次をスキミング(拾い読み)しながら右ページに興味関心が刺激された見出しを書き出していく

という感じです。

自分の知識の延長線上にある新たな内容は好奇心を刺激します。また、自分はどこを知っていて、どこを読むべきなのかがはっきりわかるので、効率的な読書ができるというのも魅力です。

僕は、今ではこの方法を使って読書のモチベーションを高めながら、本を読むのを習慣にしています。

おかけで難しい本も読みやすくなりました。

「視覚化」読み

本書では、理解力と記憶力を高める5つの読み方が紹介されています。

その中で僕が特に使えると思ったものを紹介します。それは「視覚化」読みと呼ばれる読み方です。

視覚化読みとは、読んだ本の内容を頭の中で想像し、ビジュアル、つまり映像的に膨らませる読み方です。小説を読むときは自然と行っていると思います。

しかし、実用書やビジネス書となると視覚化するのは難しいですよね。

そこで、本書では実用書やビジネス書でもビジュアル化し、内容を記憶に定着させることができる方法を紹介しています。以下でそのやり方を簡単に説明していきます。

まずは、「前提」「解説」「結論」を1つの物体としてイメージして、頭の中でまとめます。

例えば、「記憶力が良くなる方法が知りたい」という前提があり、解説として「好奇心が記憶力を2倍にする」があり、結論として「本を読む前に好奇心を刺激しよう」があるというイメージを頭の中で作っておくのです。

絵で描くとこんな感じ↓

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字が汚くてすいません^^;

その後、マインドマップ(情報や思考を整理するためのツール)に書き出し、空いた時間に読み返して、記憶に定着させていきます。

確かにストーリーとかビジュアルがあるとなかなか忘れないですから、やってみる価値は大いにありそうです。

テクニカルタームで聞き手の心をつかむ

本を読みまくってると誰かに本の内容を話したくなってきます。僕は結構友達とか家族とかに本の内容を話すんですが、うまく説明できないことがよくあります

これを解決するための策として、テクニカルタームを使うという話し方が紹介されていました。ここで、テクニカルタームとは専門用語のことです。

このテクニカルタームを会話の中でバーンと出します。そうすると相手が疑問を持ってくるので、分かりやすい例え話や出典、データなどを示します。そうすると、うまく本の内容を話せるのでアウトプットになりますし、この人は頭がいいと思われやすくもなります。以下会話文を使った例です。

友達
友達

気になるあの子と仲良くなるにはどうすればいいと思う?

僕

「ロミオとジュリエット効果」(テクニカルターム)を使えばいいんじゃないかな。

友達
友達

なにそれ?

僕

ロミオとジュリエットの恋がなんであんなに燃え上がったかって言うと、親達に反対されて、それへの反抗心からますます相手を求めるようになったからなんだよ。つまり、人はやってはいけないと言われたことをやりたくなる心理があるんだ。これを利用すれば仲良くなれるかもよ。

友達
友達

へー、でも具体的にはどうすればいいの?

僕

例えば、あの子との間にあえて障壁をおいてみたりとか、2人で秘密を共有していけないことをしているという感覚を持たせたりとかかな。

友達
友達

へー!いいかも!やってみるよ!

まあこんな感じですね。わかりやすい例に加えて、データとか出典を覚えていると説得力は格段に増します。

最後に

かなりの良書でした。

というのも、読書をしても本の内容をうまく話せなかったり、記憶に全然定着していなかったりするのがずっと悩みだったんですよ。

本書を読んで、この悩みについては希望が持てましたし、やってみたいと思えるテクニックが満載だったので、読んで良かったなぁと強く思いました。

また、これまでの読書観というものを変えてくれた本でもありました。正直今まではなんとなく本を読んでいるということが多かったです。

しかし、本書を読んでからは本をただ漫然と「読む」のではなく「使う」という意識を強く持たないとな、という風に感じました。

では、今回はこれで終わりです。また明日!

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