『顧客を生み出すビジネス新戦略 ゲーミフィケーション』書評

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今日は本の紹介です!

ゲームに使われている戦略ゲーミフィケーションについての本です。

はじめに

今回は『顧客を生み出すビジネス新戦略 ゲーミフィケーション』という本を紹介します。

まずゲーミフィケーションとは何かを説明しますね。

ゲーミフィケーションとは、日本語にすると「ゲーム化する」という意味になります。簡単に言えば、ゲームに使われている人々を熱狂させる仕組みとか戦略を応用するということです。

あらゆるゲームにこのゲーミフィケーションが使われているのですが、これはビジネスや日常生活にも応用可能です。そして、ゲーミフィケーションはうまくハマると強力な力を発揮し、ゲームのような熱狂を生み出すというわけです。

ゲームに熱狂しすぎて死んでしまう人がいるくらいだから、強力さが分かるよな

僕がこの本を読んだ理由としては、以前読んだ『依存症ビジネスの作られ方(ブログも書いてます)』にゲーミフィケーションについて軽く触れられてて、面白いなと思い、詳しく知るためにKindle Unlimitedにて読みました。

『依存症ビジネスの作られ方』の書評はこちら↓

『僕らはそれに抵抗できない「依存症ビジネス」のつくられかた』書評
塩レモンです。今日はちょっと怖い本の書評をしていきます。あ、心霊とかそういうのじゃないですよ。どんな人向け?最近街を歩いていると、歩きスマホをしている人が目につくことが急激に増えました。...

本書でも述べられていますが、ゲームというのは本来生きていく上で必要のないものです。

その必要のないものが、なぜ人々を熱狂させ、日常生活に支障をきたすほどハマらせるのか。本書を読むことでその理由が見えてきます。

そして、ゲーミフィケーションをどうやって日々の生活やビジネスへ応用するのかも知ることができるでしょう。

必要のないものを買わせる「ゲーム戦略」とは

「ゲーム戦略」という言葉を聞いたことはありますか?

知ってる!

という方は少数派だと思います。

ゲーム戦略とはおもにテレビゲームに用いられるノウハウを活用したものです。

そして、ゲーム戦略は次の2つに分けることができます。

  1. ゲーミフィケーション
  2. ゲームビジネスメソッド

この2つの違いについては本書を引用します。

「ゲーミフィケーション」と「ゲームビジネスメソッド」という2つの要素が、なぜ必要なのかというと、それぞれ 【役割が違う 】からです。

ゲーミフィケーションは、翌日に学校や会社があるにもかかわらず、徹夜をさせるほどゲ ーム自体をやり込ませ、熱中させる仕組みです。

もうひとつのゲームビジネスメソッドは、ゲーム機やゲームソフトの発売日に、寒い冬でも前日から徹夜して並ばせるほど、購買へのモチベーションをアップさせる仕組みです。

今回はゲーミフィケーションの方に触れていきます。ゲーミフィケーションの例として、

 ◆お客様のポイントカードを作り、購入のたびにポイントを加算して示すこと(スコア )

◆お客様がお客様の全体の中で何番目に位置しているかを示すこと(ランキング )

◆お客様好みの独自のものを作れること(カスタマイズ )

などがあります。

また、ゲーミフィケーションは次の3つの効果を促します。

  1. 人に興味 ・関心を持たせる 「モチベ ーション」
  2. 人の行動を促す「愛着心」
  3. その商品・サ ービスだけを繰り返し購入する 「忠誠心」

「忠誠心」まで抱かせるのはかなり難しいのですが、ゲーミフィケーション技術をうまく取り入れることで、可能となります。

言われてみると、忠誠心まで感じている商品やサービスってなかなかないですもんね。

ゲーム戦略をビジネスに応用した例

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ここで、ゲーム戦略をビジネスに応用して成功した例を紹介します。

イメージしやすいのがくら寿司の「ビッくらポン」です。

聞いたことある!

という方も多いと思います。

ビッくらポンは 、お皿を一定の枚数集めて 、テーブルに用意されている 「皿回収ポケット 」に入れると 、抽選がおこなわれます 。抽選に当たると 、他では手に入らないオリジナルグッズがプレゼントされます。

寿司を食べるという行為にゲーム性を持たせることによって、愛着心や客単価を上げることに成功しています。

僕も子供のころ行きましたけど、あれ楽しいんですよね。子供は寿司の味なんて気にしないですから、ゲーム性を持たせるというだけでファミリー層をゲットするうまい戦略です。

モチベーションを高めるゲームの法則

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今回はゲーミフィケーションの戦略をいくつか紹介します。

というのも、ゲームビジネスメソッドは主にビジネス用なのですが、ゲーミフィケーションは日常生活にも応用可能なんで、個人的にはこっちの方が覚えておく価値があると思います。

ゲーミフィケーションの中でも、今回はモチベーションを高めるゲームの法則を紹介します。

モチベーションを高めるテクニックは5つほど紹介されています。順に見ていきましょう。

使えそうなところだけででも見ていってくれ!

即時フィードバック

1つ目は即時フィードバックです。

人間というのはすぐに貰える報酬に飛びつきがちです。これは行動経済学の双極割引という理論にもありますね。この人間心理を応用し、ゲームは行動したらすぐに報酬を貰えたり、結果が分かるという仕組みになっています。

例えば、

「スーパーマリオ」に代表されるゲ ームのように 、コントローラーのボタンを押せば、即座に走ったり座ったり飛び上がったりといったアクションをしたり、「テトリス」や「ぷよぷよ」のように、瞬時の判断とそれに伴うパ ーツ (部品 )移動が必要なパズルゲ ーム、「サクラ大戦」のように言葉の候補を選んで、ゲームの中の相手との会話を成り立たせている

のような感じです。

日常生活に応用するなら、目標を設定するときにご褒美を同時に設定するというのが分かりやすいですね。

レベルアップ

2つ目はレベルアップです。

ドラクエやファイナルファンタジーなどRPGにはレベルというものが設定されており、数値で自分の強さが分かるようになっています。この数値があることで、もっと自分を成長させたいという気持ちにさせるわけです。

レベルデザイン

3つ目はレベルデザインです。

ビギナー、ノーマル、ハードと利用者のレベルに付随して特典を付けることで

もっとレベルを上げたい!

という欲求を加速させるわけです。

不足感

4つ目は不足感です。

キャラクターや宝があらかじめ全部でいくつあるのか知らせておき、「コレクション欲」を掻き立てるという方法です。

ポケモンが分かりやすい例ですね。ポケモンを捕まえるたびに図鑑が埋まっていくあの感じはたまらないですし、

もっと集めたい!

という気持ちになります。

子供の頃やったラジオ体操のスタンプも同じやり方ですね。

シークレット

5つ目はシークレットです。

ゲームには分かる要素と分からない要素がうまく配置されています。例えば、ソシャゲのガチャが分かりやすい例です。当たるか当たらないかがランダムに決まるので、ドキドキワクワクしますよね。

ゲームは毎回同じことの繰り返しでは飽きてしまいます。このシークレットの要素をうまく取り入れることで、モチベーションを持続させているのです。

うまく取り込めば絶大な威力を発揮してくれるので、良かったら試してくれ!

これでモチベーションを高めるゲームの法則は以上です。どうですか。なんか色んなことに応用できそうですよね。

ぜひ皆さんもビジネスや日常生活にこのゲーミフィケーションを取り入れて、モチベーションアップを目指してみてください!

さいごに

思想, アイデア, 技術革新, 想像力, インスピレーション, 電球

ゲームは数年前までかなりやり込んでいたのですが、ゲームに使われているノウハウをビジネスや日常生活に応用するなんて考えてもいませんでした。

しかし、本書を読んでゲームの仕組みについて詳しく理解できて(といってもまだまだですが)、これを普段の生活に応用すればかなりの成果が期待できそうだ、と感じました。

ゲームという必要のないものを売らなければならないからこそ、素晴らしいノウハウが生まれたのだなぁと思いました。面白いですね。

ゲーミフィケーションの応用法について何個か閃いたので、これからぜひ使っていこうと思っています。

ということで、今回は以上です!また明日!

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