塩レモンです。
社会人になるとついて回る残業。
残業が全くないという会社は少なく、皆さんも多かれ少なかれ残業を行っているのではないでしょうか。
そこで、今回は残業はありかなしか問題について、データに基づきつつ、自分の個人的な見解を述べていこうと思います。
残業のメリット
まず、残業のメリットとデメリットを考えてみます。
最初にメリットから。
お金が貯まる
言わずもがな残業すればその分お金は貯まります。
僕は先月ガッツリ残業した日がそれなりにあったので、給料はかなり上がりました。
その分色々なものは失っていますが。。
仕事を覚えられる
若手のうちはまずは仕事を覚えることが求められます。
しかし、定時で帰るとなるとやはり覚えられる仕事にも限界があります。
今後会社で出世したいという人や、いち早く成長したいという人は残業をするのはありかもしれません。
出世している人は労働時間が多いという現実
「ブラック職場があなたを殺す」という本にはブラックな職場がどれだけ健康によくないかを説いていますが、一方で労働時間が長い人の方が高報酬を得やすいということも述べています。
例えばある調査によると、高報酬を得ている専門職回答者の62%が週50時間以上働いていると答え、10%は80時間以上働いていると答えました。
社会的地位が高いほどせっせと長時間労働をしているという現実があるのです。
身近な例として、女性の管理職が少ないのは、女性は出産に伴い会社を一定期間離れることで、労働時間が減るのが原因の一つとも言えるでしょう。
能力が高い人が必ずしも出世するわけではないのが、会社なのです。
残業のデメリット
さて、次に残業のデメリットを考えてみます。
プライベートの時間がなくなる
残業のデメリットとして大きいのがプライベートな時間がなくなることですね。
平日残業をすると、帰るのは19時か下手したら20時を過ぎるなんてことになります。
そうなると、まず料理をする時間はなく外食に頼ることになり、食生活が荒れてしまいます。
さらにはリフレッシュする時間もほとんどありません。
仕事がめちゃくちゃ楽しいという人はそれでもいいかもしれません。
しかし、ほとんどの人はそうではないためストレスも溜まっていくでしょう。
このように残業をし過ぎでそれ以外のことができなくなるというのは、思ったよりもインパクトはでかいと感じています。
自己投資の時間がなくなる
残業によって失うことの2つ目は自己投資の時間がなくなるということです。
自己投資の例として、資格の勉強、読書、副業などが挙げられます。
私は会社でほぼ毎日残業している人を見ます。皆さんもそういう人を見ると思います。もしかしたら、読者の皆さんの中にも毎日残業をしている方がいるかもしれません。
しかし、毎日残業をするということは、平日自己投資に使える時間がほぼないことを意味します。
自己投資なんて別に必要ないでしょ
と言う方がいるかもしれませんが、僕はそうは思いません。
自己投資によって得られるものは大きいです。
例えば読書です。僕は大学生のころ本が好きで1年で100冊くらい本を読んでいた時期がありましたが、その頃得た知識のおかげで、人生が好転しました。
また、副業による収入増加も考えられます。副業で成功すれば本業とは別にお金が得られ、結果的に残業するよりも大きな金額を得られる可能性だってあります。
目先の残業代よりも、将来期待できる大きなお金を見ることも大切です。
ストレスが溜まる
残業をすることによるデメリット3つ目は、ストレスです。
恒常的な残業はメンタルに悪影響を与えることが研究によって分かっています。
老人ホームで働く介護助手473人を調べた調査では、
・週50時間以上働いた場合
・月に2回以上休日も働いた場合
・月に2回以上二交代制で働いた場合
どれか一つでも当てはまると、抑鬱障害を発症する確率が5倍に跳ね上がることがわかりました。
また、ストレスを溜めると無駄遣いをする原因にもなるので、お金を貯めたい人も残業は避けた方が結果的にはお金が貯まる可能性が高いです。
家族や恋人、友達との時間が減る
これは当たり前ですが、残業することによって家族や恋人、友達と過ごす時間が減ります。
これによって関係の悪化やケンカが増えるなど、様々な問題が考えられます。
人間関係は人生において一番幸福度に影響すると言われているため、残業についてはしっかりと考える必要があります。
生産性が低下する
残業をしたほうが仕事量は増えるじゃないかという意見があります。しかし、本当にそうでしょうか。
歯科医院六カ所で労働時間の実験を行なった研究があります。
この実験では、週労働時間を2.5時間減らして運動を増やす、週労働時間を2.5時間減らして運動はしない、現状維持の3通りのパターンをランダムに従業員に割り振り、自己申告による生産性と客観的な測定値を調べました。生産性は、単位時間当たりで処置した患者の数で計測しました。
すると、労働時間を減らしたケースでは、運動あり・なしいずれも客観的な生産性が向上しました。
そして労働時間を減らして運動を増やしたケースでは、自己申告による生産性が向上すると同時に、病気欠勤が減っていました。
このように労働時間を減らすと生産性は向上するという結果もあるのです。
もちろん残業をすれば作業量は増えますが、その分良い仕事はできなくなるというわけです。
仕事はできるだけ定時内に終わらせるのが効率が良いということですね。
睡眠不足をによる健康被害
残業は睡眠不足に直結します。
睡眠不足が健康に悪いことはすでに多くの研究であきらかにされています。
カナダのケベック州で行なわれた調査では、慢性的な睡眠不足は脂肪の多い食事や運動不足以上に肥満につながりやすいことが分かりました。
別の研究は、睡眠不足が代謝系に悪影響をおよぼし、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールの分泌が増える、炭水化物耐性が低下して肥満リスクが高まるといった現象が起きる、と指摘しています。
残業はあり?なし?
残業することによるデメリットはあまりにも大きいことがご理解できたかと思います。
それでも会社のために働くんや!
と言う方がいましたら、僕はそれを止めません。
出世したいと思っている方や、今すぐお金がたくさん欲しいという方はそれも1つの選択肢でしょうしね。
しかし、長期的に考えるとこれだけデメリットが多いので、僕は残業はできるだけしないようにしています。
幸い、僕の会社は残業は個人の自由という感じなので、最低限の仕事をしっかりやっておけば残業はほとんどしなくても済みます。
この利点を活かして、残業せずに浮いた時間で自己投資や副業を頑張ります。
皆さんも残業をするときはこの記事を思い出してから、するかしないか決めてみてはいかがでしょうか。
今回は以上で終わります!
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